社会福祉法人会計(老人福祉施設) 簿記の基本 2

社会福祉法人会計(老人福祉施設) 簿記の基本  2
2019年9月6日

1、仕訳(起票)について

 

今回は初回なので、サラッと読み進めることができる内容にします。

 

どこの会社も同じですが、経理の人は仕訳を入力する機会が多いと思います。

 

例えば、保険料を支払った時は、(借方)保険料✖✖✖ (貸方)現金預金✖✖✖ となりますよね。

 

普通の株式会社や個人事業者などはこれでおしまいなのですが、社福の場合はもう1つ仕訳が必要となります。

 

これは社福の財務諸表が3種類あるためです。

 

3種類というのは、「貸借対照表」「事業活動計算書(一般会計上の損益計算書)」「資金収支計算書」です。

 

上記仕訳での現金預金は貸借対照表の科目、保険料は事業活動計算書の科目、ですが、資金の変化があった時には資金収支計算書に反映させるための仕訳を起こします。

 

(借方)保険料支出✖✖✖ (貸方)支払資金✖✖✖

 

社福の仕訳は「一取引二仕訳」とも言われているのは、損益用と資金用の仕訳を同時に起票する必要があるためです。

 

ちなみに私の会社で使用しているシステムは、通常の仕訳を入力すれば、資金収支計算書用の仕訳は自動計上されます。

 

別の例を挙げますと、 (借方)未払金✖✖✖ (貸方)現金預金✖✖✖

 

この仕訳の資金収支計算書用の仕訳は (借方)支払資金✖✖✖ (貸方)支払資金✖✖✖ となります。

 

資産である現金預金は減りますが、負債の未払金も減るので、借方も貸方も支払資金となるのです。

 

要はプラマイゼロで、実際資金の移動は無いに等しいですよ、というわけです。

 

このように社福の仕訳は、資金の移動が伴えば2つの仕訳が必要になってくることを覚えておいて下さい。

 

次回は、貸借対照表の構造についてお話ししようと思います。

 

ありがとうございました。

 

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